第12回日本公衆衛生看護学会学術集会

第12回日本公衆衛生看護学会学術集会

ご挨拶

「自分らしく生きる」を支える公衆衛生看護活動を考える
~新たな地域包括ケアの扉を拓く(ひらく)

学術集会会長 尾形 由起子 このたび、第12回日本公衆衛生看護学会学術集会を2024年1月6日(土)~2024年1月7日(日)に、ハイブリット開催させて頂く運びとなりました。第12回のテーマは、「『自分らしく生きる』を支える公衆衛生看護活動を考える~新たな地域包括ケアの扉を拓く(ひらく)~」といたしました。 2020年からCOVID-19ウィルス感染症拡大により、私たち一人一人が基本的な感染予防対策の実施を求められ、「健康」の価値や「あたりまえの暮らし」の維持の重要性を再認識いたしました。一方で少子・高齢化がさらに進展し、コロナ禍であっても、地域住民が人生最期を自宅など住み慣れた場所で迎えたいという希望を気兼ねなく意思表示することができ、孤独死やセルフネグレクト、育児放棄など普通に生きることが困難な状況にならずに暮らせる社会をつくることは喫緊の課題となっています。現在、世代間で支えるセーフティーネットの維持は危ぶまれ、地域社会の相互扶助機能も一層脆弱化していますが、地域住民が住み慣れた地域で安心して尊厳あるその人らしい生活を継続すること」ができ、日々の暮らしを守るために、住民自らが予防の視点を持てるよう、その主体性を高めることが必要と考えます。パンデミックの社会で、個人と家族の支援を通して健康な地域づくりをめざし公衆衛生の第一線で活動が注目された保健師は、「健康づくりのキーパーソン」として、新たな地域包括ケアシステムの構築を目指して、誰もが安心して「自分らしく生きる」ことを支えるシステム構築のために活動することは、保健師の重要な責務であると考えます。

本学術集会では、上記のテーマを掲げ、先進的な公衆衛生看護活動の実践・研究から学び、多職種および地域住民と語り合い、未来を拓く人材の養(育)成を議論する場を企画しております。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

第12回日本公衆衛生看護学会学術集会
学術集会会長 尾形 由起子(福岡県立大学看護学部)
学術集会副会長 丹田 智美(北九州市/全国保健師長会)